どうも、もももです!
MX Sheet2を用いてExcel上のデータをPLCへ書き込む方法をまとめます。
前提条件
MX Sheet2を用いてExcel上のデータをPLCに書き込みます。
MX Component4のインストール及び通信設定が必要になります。
MX Component4の通信設定については下記を参照ください。
下記の手順を行うとPLCの実機無しで動作確認が出来ます。
MX Sheet2のインストール
三菱電機 MX Sheetページからインストーラをダウンロード(製品版/体験版)し、インストールを行います。(特に難しい内容ではないためインストール手順は割愛します。)
製品版の場合は別途ライセンスを購入する必要があります。
Excelのアドイン設定
インストール中に「アドイン登録する。」にチェックを入れていた場合は対応不要です。
Excelファイルを起動してアドインの設定を行います。
「ファイル」→「オプション」をクリックします。
「Excelのオプション」が表示されるので「アドイン」タブを選択し、画面下部の「設定」ボタンをクリックします。
「アドイン」画面中の「参照」ボタンをクリックして下記2ファイルを追加します。
- MXShMenu.xla
- MXShRibbon.xlam
上記2ファイルはデフォルト設定では「C:\MELSEC\Sheet」フォルダに配置されています。
Excel MX Sheetの設定
Excelファイルの準備
MX Sheetの機能を使用するにはファイルが保存されている必要があります。
データの設定をする前に一度名前を付けて保存を実行します。
Excelを保存後、上図のようにデータを入力しました。
B2, C2, D2セルをPLCのD0, D1, D2に書き込む設定を行います。
B2からD2まで範囲選択をし「アドイン」タブの「MX Sheet」メニューから「セル設定」をクリックすると「セル設定」画面が表示されます。
MX Sheet セル設定 用途
セル設定の「用途」の設定を行います。
用途は「書き込み」を指定、セル範囲名は設定を判別できるような任意の名称を入力します。
セル範囲はB2からD2を範囲選択していれば「B2:D2」が自動入力されています。
セル表示方向は「左から右」を指定してください。
ロギングや書き込みなど、多様な用途があります。
MX Sheet セル設定 アクセスデータ
セル設定の「アクセスデータ」の設定を行います。
論理局番はMX Component4で設定した通信設定番号を指定します。
今回はB2セルからD2セルをD0からD2へデータを書き込みたいので、明細部のデバイスには「D0」を、データ型は「16ビット整数」を、数値は「10進」をセル数は「3」を入力します。
倍率は入力された値を乗じてデータの書き込みを行います。
(例) 倍率:2、書き込み元データ:1の場合PLCに書き込まれるデータは「2」になります。
MX Sheet セル設定 動作間隔
セル設定の「動作間隔」の設定を行います。
デフォルト設定のままですが、上図の設定では5秒毎に設定セルとPLCの対象デバイスとの自動同期を行います。
「OK」ボタンを押下してセル設定完了です。
MX Sheet 通信確認
セル設定が終わったら実際にPLCと通信を行ってみます。
「MX Sheet」メニューから「通信開始」をクリックするとデータの書き込みが始まります。
D0~D2にExcel上のデータが反映されています。
B2セルを「1」→「4」に変更すると次の同期タイミングでPLCのD0デバイスの値も「4」に変更されます。
「MX Sheet」メニューの「通信終了」をクリックするまで5秒おきにPLCへデータが書き込まれます。
MX Sheet ErrorLogシート
MX Sheetの設定を行うと「ErrorLog」シートが自動で作成されます。
このシートには通信開始・終了の履歴やエラー発生時の詳細が出力されます。
まとめ
MX Sheet2を用いてExcel上のデータをPLCへ書き込む方法をまとめました。
今回の機能を用いることでCSVデータをExcelに入力、加工してPLCへデータ転送することも可能になります。
下記はMX Sheet2を活用したアプリケーション事例になります。
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