どうも、もももです!
KV-8000シリーズの固有機能としてドライブレコーダ機能があります。
この機能は対象期間のデバイス値やイベント等、あらゆる情報を記録できます。
今回は運転記録(ドライブレコーダ)ファイルの確認方法について紹介します。
設定方法は下記で紹介しています。
前提条件
本稿は以下環境を元に作成します。
- KV STUDIO:Ver11
- 使用機種:KV-8000
- メモリカード(SDカード)に保存された運転記録ファイル
※運転記録(ドライブレコーダ)設定を行うには、KV STUDIO Ver10以上、PLCはKV-8000シリーズである必要があります。
確認方法
運転記録(ドライブレコーダ)ファイルを開く
SDカード内に保存されている運転記録ファイル(record.TMN)をダブルクリックすると、「リプレイ」モードでKV STUDIOが起動します。
画面構成の確認
通常のKV STUDIOの表示に加えて
- イベント/エラー履歴
- 操作バー
などが表示されています。
「ラダー編集ウィンドウ」では現在の再生位置に応じたビット/ワードの状態が表示されます。
※上図ではPLC上のラダープログラムなしのため表示されていません。
イベント/エラー履歴
PLCのイベントやエラーの履歴が表示されます。
イベント/エラー履歴の任意の行をクリックすると、リプレイの再生位置を対象のイベント/エラー履歴が発生した位置に移動することが出来ます。
操作バー
「前へ」/「次へ」で再生位置を1ステップ戻す/進めることが出来ます。
「再生」をクリックすると現在の再生位置から最後まで自動で進みます。
また、「現在の再生位置」をドラッグ&ドロップすることで再生位置を変更することも可能です。
便利機能
「リプレイ」モードで解析を行う際に便利な機能をまとめます。
デバイス変化点検索
「運転記録/リプレイ」⇒「デバイス変化点検索」をクリックすると「デバイス変化点検索」画面が表示されます。
この画面ではデバイスと検索条件(立上り、立下り、・・・、etc)などを指定して条件に該当する再生位置を検索することが出来ます。
例)デバイス:MR100、条件:立上り とすることでMR100が立上りタイミングの再生位置を検索できます。
リアルタイムチャートモニタ
「モニタ/シミュレータ」⇒「リアルタイムチャートモニタ」をクリックすると「リアルタイムチャートモニタ」画面が表示されます。
この画面を表示する際にラダーを範囲選択しておけば範囲内のデバイスは自動でセットされた状態で表示されます。
個別にデバイスを指定する場合はデバイス一覧の空白行をダブルクリックし、「デバイス設定」画面より設定を行います。
上図は「リアルタイムチャートモニタ」の表示例になります。
再生位置の前後のデバイス状態を視覚的に確認することができ、問題発生時のデバイス状態を一目で把握することが出来ます。
まとめ
今回は運転記録(ドライブレコーダ)ファイルの確認方法についてまとめました。
ラダー上のビット/ワード状態を時間を遡って確認することが出来るので、不具合の原因調査の際などとても助かります。
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