どうも、もももです。
KEYENCEのPLCにはデバイス値などをトリガーにメールを送信する機能が備わっています。
今回はKV STUDIOでメール送信機能の設定を行う方法について紹介します。
前提条件
今回は下記の環境について設定手順を紹介します。
- KV STUDIO:Ver11
- 使用機種:KV-8000
設定手順
PLCの基本設定
「プロジェクト」→「ユニット構成」→「KV-8000」をダブルクリックすると「ユニットエディタ」画面が表示されます。
画面右側の「ユニット設定(2)」中のIPアドレスに関するパラメータをメールサーバに接続可能な内容に設定していきます。
- IPアドレス設定方法:固定IPアドレス
- IPアドレス:メールサーバに接続可能な内容
- サブネットマスク:メールサーバに接続可能な内容
- デフォルトゲートウェイ:メールサーバに接続可能な内容
- DNSサーバ:メールサーバに接続可能な内容
メール設定 (基本設定)
「ユニット設定(2)」 の下の方にメール設定の項目があります。
「<設定>」横のボタンを押下すると「メール設定」画面が表示されます。
「メール送受信機能を使用する(M)」にチェックを入れるとメール関連の設定を行うことが出来ます。
・送信元
名前とアドレスを設定します。
アドレスに設定したメールアドレスがメール送信に使用され、設定した名前がメール本文中に表示されます。
・SMTPサーバ
SMTPサーバ(メール送信サーバ)の情報を設定します。
・POPサーバ
POPサーバ(メール受信サーバ)の情報を設定します。
※今回は受信機能は使用しないので設定不要かもしれません。
今回は社内のメールサーバ&メールアドレスを使用しました。
メール設定(送信/宛先グループ)
「送信/宛先グループ」タブをクリックして送信先のグループ設定を行います。
・宛先グループ
今回は「宛先アドレス0」に以下を設定します。
- 宛先グループ名:「メール送信テスト」
- アドレス:送信先メールアドレスを入力(送信先が複数の場合はカンマ区切りで入力)
メール設定(PLCイベント)
「PLCイベント」タブをクリックして、メール送信のトリガーや送信先グループを設定します。
初期状態では何も設定されていないので新規に設定を追加します。
トリガIDが0の行を選択し、「設定」ボタンを押下するとトリガID:0の「PLCイベントメール設定」画面が表示されます。
・宛先タブ
「宛先」で先ほど作成した「メール送信テスト」にチェックを入れます。
・トリガタブ
今回はデバイス:R0がONしたタイミングでメールが送信されるように設定します。
初期状態では種類が「PLC状態変化」になっていますが、コンボボックス中に「デバイス変化」があるのでそちらを選択します。
「デバイス変化」を選択すると
- デバイスの種類
- デバイスのアドレス値
- 立上り、立下り等の種類
を選択することが出来ます。
・デバイス値送信方式タブ
デバイス値送信方式を「添付ファイル」から「メール本文」に変更し、「OK」ボタンを押下します。
メール設定(設定完了)
以上でデバイス:R0がONした時にメール送信する設定が完了しました。
「メール設定」画面の「OK」ボタン→「ユニットエディタ」画面の「OK」ボタンを押下してPLCに転送を行ってください。
メール送信テスト
設定した内容でメール送信が行えるか、確認します。
PLC接続を「モニタ」モードにして「ユニット構成」→「KV-8000」をダブルクリックします。
「ユニットモニタ」画面下部の「詳細モニタ」→「メールモニタ」→「トリガメールテスト」を選択すると、「トリガメールテスト」画面が表示されます。
送信テストを行いたいトリガIDを選択して「送信」ボタンを押下するとメール送信が行われます。
下図が送信されたメールになります。
まとめ
KV STUDIOでメール送信機能の設定を行う方法についてまとめました。
特定のデバイスを設定しておくことで異常発生時にメール送信を行うことができ、離れた場所にいるオペレータに装置の状態をいち早くに知らせることができます。
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