どうも、もももです!
三菱電機製タッチパネル(GOT)の内蔵バッテリの電圧低下をシーケンサで検出する方法についてまとめます。
前提条件
本稿は以下環境を元に作成します。
- GT Designer3:Version1.260W
- GX Works2:Version1.615R
- 使用機種:GT27**-V/Qシリーズ
GOT内蔵バッテリ電圧低下の検出方法
GOT内蔵バッテリ電圧の低下を検出するには「システム信号2-2」の12(C)ビット目を参照します。
システム信号2-2の12ビット目はGOT内蔵バッテリの電圧低下を検出するとONになります。
試しにGOTに接続されているバッテリを抜き差しすると、システム信号2-2の12ビット目がOFF→ON→OFFと変化します。(抜く前→抜いた後→差した後)
以降でシステム信号2-2をシーケンサのデバイスに割り付ける設定手順について説明します。
設定方法
「システム」→「環境設定」→「システム情報」をダブルクリックして「システム情報」画面を開きます。
「システム情報を使用する」にチェックを入れると設定画面が編集可能になるので「書き込みデバイス(GOT→コントローラ)」の先頭デバイスに任意のワードデバイスを設定します。(図の例ではD0を指定)
初期状態では「システム信号2-2」は書き込みデバイスには含まれていないので追加する必要があります。
「項目選択/並べ換え設定…」をクリックし、「項目選択/並べ換え設定」画面を開きます。
対象項目から「システム信号2-2」を選択し、「選択」ボタンをクリックします。
使用項目に「システム信号2-2」が追加されたのを確認して「OK」ボタンをクリック、確認ダイアログが表示されるのでそちらも「OK」ボタンをクリックします。
書き込みデバイスの内容を確認すると「システム信号2-2」が「D18」に割り付けられていることが確認できました。
「OK」ボタン又は「適用」ボタンをクリックして設定完了です。
シーケンサ側のラダーで使用すると下図のようになります。(D18の12ビット目=Cビット)
まとめ
三菱電機製タッチパネル(GOT)の内蔵バッテリの電圧低下をシーケンサで検出する方法についてまとめました。
GOTの内蔵バッテリ―は電源OFF時の異常履歴や時計データの保持のために使用されます。
今回の電圧低下検出を利用して警告や異常を出し、うっかりデータを飛ばしたりしないような仕組みを作ってみてはいかがでしょうか?
※バッテリーを交換する際は必ずGOTの電源を入れた状態で行って下さい!
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